止まらぬ増配!使命をまっとうする業界の巨大企業、”KDDI”

更新日:2022年11月24日

本日は、高配当株の中でも人気の高いKDDIについて8つの要素を用いてKDDIが魅力的な高配当銘柄を調査していきます。
※本記事のデータは、IR BANKを参照しております。

着目する「8つの要素」とは?

  1. 配当利回り
    株式の購入金額に対して年間で受け取ることのできる配当金を表す数値
  2. 増配回数・減配回数
    増配とは前年と比較して配当金が増えることであり、減配とは前年と比較して配当金が減ること
  3. 売上高
    企業が商品やサービスを提供して得られる売上合計金額
  4. EPS
    1株あたり純利益
  5. 営業利益率
    本業がどれくらい効率的に利益を出しているのか知るための指標
  6. 自己資本比率
    企業の持つ総資本のうち純資産が占める割合
  7. 営業活動CF
    本業による収入と支出の差額
  8. 現金等
    現金や換金性の高い資産をどれだけ持っているのかを表す指標

KDDIの評価

まずはKDDIの評価です!
KDDIは合計点数20点で「購入を検討」と評価しました
現在は配当利回りが3.38%であり、高配当株の水準である3.75%を満たす1株3,600円あたりで購入したい銘柄です。

懸念点として、「営業CFが長期的に増加していない」「現金等が安定して増加していない」の2点があります。

配当利回り

配当利回りとは、株式の購入金額に対して年間で受け取ることのできる配当金を表す数値であり、「配当利回り=年間配当金/株式購入金額*100」という式で表されます。

2022年12月1日時点、KDDIの予想配当利回りは、約3.38%!
※2023年予想配当金額135円、2022年12月1日終値3,988円で計算しました。

高配当株の基準とされる税引前配当利回り3.75%(税引後配当利回り3.00%)を下回る水準です。配当利回り3.38%は100万円を投資していれば、税引前で約33,800円の配当金を得られる計算ですね。

基本的に税引前配当利回り3.75%(税引後配当利回り3.00%)を目安に投資判断をしており、KDDIの配当利回りは十分に基準を満たしていません。株価が3,600円を下回れば配当利回り3.75%を超えます。

増配回数・減配回数

増配とは前年と比較して配当金が増えることであり、減配とは前年と比較して配当金が減ることを指します。

数値から読み取る増配・減配

10年間で増配10回と順調に増配

具体的なKDDIの2012年から2022年の配当金推移はこんな感じです。
KDDI過去10年間配当金推移のグラフ
※2015年に株式分割が実施された関係で1株あたりの配当額が整数でない年があります。

2012年~2022年の10年間で増配回数10回と毎年増配し、2023年は2022年から増配して1株あたり135円の配当を予想しました。2012年と2023年の配当金を比較すると4.69倍に成長しています。

増配・減配の評価

POINT!


総合評価:◎

(10年間での減配実績なし:◎ / 恐慌時の安定配当実績:◎)

投資の判断基準の1つである「10年間減配なし」に関しては◎と評価しました。10年連続で増配をしており、投資するには十分すぎる銘柄です。もう1つの指標である「恐慌時の安定配当実績」に関しても◎と評価しました。リーマンショック時の2009年は1株あたり配当18.3円で2008年の1株あたり配当17.5円から増配しています。2003年~2020年で20年連続増配を実施しており、恐慌時の安定配当実績は文句なしです。(参照:配当金チェッカー)

売上高

売上高とは、企業が商品やサービスを提供して得られる売上合計金額です。営業収益や収益などの呼ばれ方をしている場合もあリますが、それらは全て売上高のことを指します。

数値から読み取る売上高

10年間で増加9回、減少1回
10年間で約1.53倍へ成長

KDDIの2012年から2022年の売上高推移はこんな感じです。

KDDI過去10年間の売上高推移のグラフ

売上高は10年間で増加9回、減少1回。2012年と2022年の売上高を比較すると約1.53倍へと成長しました。2015年は売上高が減少しているが減少幅は約1.39%。増加9回の内10%以上の増加を記録したのは2014年のみです。

売上高の評価

POINT!

総合評価:○

(売上高の安定性:◎ / 売上高の成長性:○)

投資判断基準である「売上の安定性」に関しては◎と評価しました。過去10年で9回売上が増加しており、5%以上の売上減少は1度もないため◎の評価です。もう1つの投資判断基準「売上の成長性」に関しては○と評価しました。10年間で売上は1.53倍となっており、2019年の減収後1年で過去最高売上を更新していることが理由です。

EPS

EPSとは、1株あたり純利益のことを指しており、「当期純利益/発行済株式数」という式で表されます。EPSが右肩上がりであれば、それだけでも会社経営としては100点だと言われることもある重要指標です。
※当期純利益とは、企業が1年間をとしてあげた収益から人件費や販管費、税金など全ての費用を差し引いた利益のことです。

数値から読み取るEPS

10年間で増加10回
10年間でEPSは約3.38倍へと成長

KDDIの2012年から2022年のEPS推移はこんな感じです。

KDDI過去10年間のEPS推移のグラフ

EPSは10年間で増加10回。2012年と2022年で比較すると約3.38倍に成長。2014年は約48.1%、2016年は約25.1%の大幅増加です。10年間で10%以上の増加5回、5%以上の増加8回です。

EPSの評価

POINT!

EPSの成長性:◎

投資判断の基準である「EPSの成長性」に関して◎と評価しました。10年連続で増加しており文句なしです。

正直、10年連続でEPS増加の時点で株式購入を検討するレベル!優秀すぎる!

営業利益率

営業利益率は、本業がどれくらい効率的に利益を出しているのか知るための指標であり、「営業利益/売上」という式で示すことができます。
※営業利益は、売上から売上原価や販管費などを差し引いた金額。

数値から見る営業利益率

10年間で増加6回、減少4回
10年間常に7.5%以上を記録

KDDIの2012年から2022年の営業利益率推移はこんな感じです。

KDDI過去10年間の営業利益率推移のグラフ

営業利益率は10年間で増加6回、減少4回。2013年~2017年までは毎年改善していたが、2020年~2022年の3年間は連続で悪化です。減少4回の内3回(2018年、2021年、2022年)は前年比1%に達していません。2020年は前年比約1.85%の減少です。

営業利益率の評価

POINT!

総合評価:○

(営業利益率5%以上:◎ / 営業利益率の成長性:×)

投資判断基準の「営業利益率5%以上」は◎と評価しました。2012年以降常に10%以上の営業利益率を維持しており文句なしの水準です。もう1つの投資判断基準である「営業利益率の成長性」に関しては×と判断しました。過去10年で営業利益率減少が4回あることに加え、過去最高を更新できていないため、成長性があるとは言えません

営業利益率の成長性に関しては×評価だが、すでに営業利益率が高い水準にあるため総合評価は○と判断しました。2013年~2027年は上昇トレンドであったものの、2020年~2022年は下降トレンドです。

判断基準としている営業利益率5%は大幅に上回る水準だけど、今後注視する必要ありそうだね…

自己資本比率

自己資本比率とは、企業の持つ総資本のうち純資産が占める割合のことを指します。一般的には自己資本比率が高ければ高いほど会社が潰れにくいと考えられています。
例えば総資本100万円の企業の自己資本が100万円であれば、自己資本比率は100%。総資本100万円の企業の自己資本が50万円、借入金額が50万円の場合は自己資本比率50%です。

数値から読み取る自己資本比率

10年間で増加5回、減少5回
2022年は自己資本比率45%

KDDIの2012年から2022年の自己資本比率はこんな感じです。

KDDI過去10年間の自己資本比率推移のグラフ

10年間で増加5回、減少5回。2020年には前年比10%以上の減少を記録し、初めて自己資本比率が50%を下回りました。その後2021年、2022年も連続で自己資本比率が減少。2022年の45.0%は10年間で最低です。

自己資本比率の評価

POINT!

自己資本比率40%以上:○

投資判断基準である「自己資本比率40%以上」に関しては○と評価しました。2022年の自己資本比率は45.0%であり、基準となる40%を満たしています。2012年~2022年の平均は約52.4%であり、長期的に見ても基準を満たします

2020年~2022年は3年連続で自己資本比率が減少しました。2020年のような大幅な減少があると投資判断基準の40%を下回る可能性ありです。2023年以降の自己資本比率増加に期待です。

営業活動CF(営業キャッシュフロー)

営業活動CFとは、本業による収入と支出の差額を指します。投資CFや財務CFを含まないため、本業で利益が出ているのかを確認することができます。

数から読み取る営業CF

10年間で赤字なし
10年間で増加5回、減少5回

KDDIの2012年から2022年の営業CF推移はこんな感じです!

KDDI過去10年間の営業CF推移のグラフ

10年連続黒字。2012年と2022年を比較すると、増加5回、減少5回を通して約2.01倍へと成長しました。5回の増加は常に前年比25%以上の大幅増加です。2013年(前年比約-28.8%)や2022年(前年比約-12.5%)は大幅減少しました。

営業CFの評価

POINT!

総合評価:△

(毎年黒字:◎ / 長期的に増加:×)

投資判断基準である「毎年黒字」に関しては◎と評価です。過去10年間で赤字は一度もなく本業で利益を出し続けています。もう1つの投資判断基準である「長期的に増加」に関しては×と判断しました。過去10年間で減少5回を記録しており、長期的に増加しているとは言えません

現金等

現金等とは、現金や換金性の高い資産をどれだけ持っているのかを表す指標です。現金等が前年度と比較して増加していれば、経営状態が良いと判断できます。

数値から読み取る現金等

10年間で増加6回、減少4回
10年間で約4.57倍へと成長

KDDIの2012年から2022年の現金等推移はこんな感じです!

KDDI過去10年間の現金等推移のグラフ

10年間で増加6回、減少4回。2012年と2022年を比較すると約4.57倍へと成長しました。2021年は前年比約119%を記録するも2022年は前年比約-1.63%の減少です。

現金等の評価

POINT!

安定して増加:×

投資判断基準である「現金等が安定して増加」に関しては×と評価しました。10年間で減少回数4回であることが主な評価理由です

まとめ

今回のKDDIは、

  1. 配当利回り:約3.38%
  2. 増配回数・減配回数:◎
  3. 売上高:○
  4. EPS:◎
  5. 営業利益率:○
  6. 自己資本比率:○
  7. 営業活動CF:△
  8. 現金等:×

という結果になりました。

KDDIは合計点数20点で「購入を検討」と評価しました。現在は配当利回りが3.38%であり、高配当株の水準である3.75%を満たす1株3,600円あたりで購入したい銘柄ですね。懸念点として、「営業CFが長期的に増加していない」「現金等が安定して増加していない」の2点があると言えそうです。