業界最高の配当利回り!上場で賛否を読んだ”ソフトバンク”

みなさんこんにちは!
日本の高配当株投資を愛してやまないFundaPandaです。
本日は、高配当株の中でも人気の高いソフトバンクについて見ていこうと思います。
この記事では、8つの要素を用いてソフトバンクが魅力的な高配当銘柄なのかを見ていきます。記事の中では、私情を挟まず数値のみを扱っていきます。
※本記事のデータは、IR BANKを参照しております。
Pandaは元々感情で投資をしてしまうタイプでしたが、投資をする上では感情を排除することにしました。
※本来であれば様々な角度からの分析も必要だと思いますので、みなさんは自分の意思で投資の判断をしてくださいね!
目次
ソフトバンクの評価
それでは早速、結論からお伝えします。
FundaPandaによるソフトバンクの評価は、PF(ポートフォリオ)全体の配当利回りを高めるためにリスク覚悟で購入を検討です。
ソフトバンク株の魅力はなんと言っても配当利回り(5.78%)です。配当利回りに加えて売上・営業利益率・営業CFも十分な水準だと言えます。さらに現金等保有額は上場企業の中でも上位2%に入る1.5兆円を超えています。
懸念点としては上場して日が浅いことによるデータの不足と自己資本比率の低さといったところでしょう。また配当金に関しても非常に高い水準ではありますが、2020年から2021年にかけて1円の増配を行ったのを最後に2年間据え置きであり、積極的な増配姿勢は見えません。(※あくまで5.78%という非常に高水準な利回りであることは覚えておいてください。)
データが足りない中でリスク覚悟の上でPFの配当利回りを高めるために購入を検討するのはありでしょう。その際には他の銘柄と組み合わせてPFに組み込むことをオススメします。
配当水準の高いソフトバンクについてまだまだ詳しく知りたい方もいると思います。各指標について詳しくお話ししていますのでぜひ続きも読んでいただき投資判断の参考にしていただけると嬉しいです。
配当利回り
配当利回りとは、株式の購入金額に対して年間で受け取ることのできる配当金を表す数値であり、「配当利回り=年間配当金/株式購入金額*100」という式で表されます。
2022年11月17日時点、ソフトバンクの予想配当利回りは、約5.78%です。
※2023年予想配当金額86円、2022年11月17日終値1,485円で計算しています。
高配当株の基準である税引前配当利回り3.75%(税引後配当利回り3.00%)を余裕でクリアしています。配当利回り5.78%は100万円を投資していれば、税引前で約57,800円の配当金を得られる計算になります。配当利回り5.78%は11月17日現在で配当利回りランキング58位にランクインしています。上場企業2,183社の中で上位3%に入ると言えば、その凄さを理解していただけると思います。
FundaPandaでは基本的に税引前配当利回り3.75%(税引後配当利回り3.00%)を目安に投資判断をしていますので、ソフトバンクの配当利回りは余裕で基準をクリアしています。
コメント:配当利回り5.78%は驚きです。配当利回りだけで投資したくなりました〜!
※他の指標も大切なので配当利回りのみで投資判断するのはおすすめできません。
増配回数・減配回数
増配とは前年と比較して配当金が増えることであり、減配とは前年と比較して配当金が減ることを指しています。
ソフトバンクの2014年から2022年の配当金推移は以下の表のようになっています。
※ソフトバンクが上場したのが2018年のため、上場後である2019年から2022年までのデータを用いて増配回数・減配回数を見ていきます。
未上場時代の配当金を知ってもあまり意味はないと判断した理由は、未上場では一般投資家ではなく、親会社に対して配当を出すためです。配当を出す相手が違えば配当金の金額が変わることは当たり前だからです。
※一応2014年から表にしていますが2018年以前は気にしないでください。
年度 | 一株配当 |
---|---|
2014/03 | 55.1 |
2015/03 | 532.34 |
2016/03 | 101.52 |
2017/03 | 96.47 |
2018/03 | 0.26 |
2019/03 | 37.5 |
2020/03 | 85 |
2021/03 | 86 |
2022/03 | 86 |
上場後初決算のあった2019年には37.5円だった配当金が2020年には85円まで増加しており、2021年にも86円へと増加しています。2023年の配当も86円と予想されており、2019年からの増配回数は2回、減配回数は0回となっています。
StockPandaは基本的に①10年間での減配実績がないこと、②リーマンショックのような恐慌時にも安定して配当を出していることを投資判断の基準にしています。
ソフトバンクは上場してから日が浅く、①②ともに判断できないということになります。StockPandaでは、判断できない場合は基準を満たしているとは言えない企業として扱います。
コメント:すごく昔からある企業のような気がしていたけど、上場したのは2018年なんですね。上場してから減配がないということは安心材料にしてもいいのかもしれないと思ったりもしたけどここは厳格に!
売上高
売上高とは、企業が商品やサービスを提供して得られる売上合計金額のことを指します。営業収益や収益などの呼ばれ方をしている場合もありますが、それらは全て売上高のことを指しています。
ソフトバンクの2014年から2022年の売上は以下の表のようになっています。
※2012年、2013年の売上高を探し出せなかったため、2014年から2022年のデータを用います。2013年のデータを入手しましたら追記いたします。
年度 | 売上高 |
---|---|
2014/03 | 2.52兆 |
2015/03 | 2.39兆 |
2016/03 | 3.41兆 |
2017/03 | 3.48兆 |
2018/03 | 3.58兆 |
2019/03 | 4.66兆 |
2020/03 | 4.86兆 |
2021/03 | 5.21兆 |
2022/03 | 5.69兆 |
ソフトバンクの売上を2014年と2022年で比較すると約2.26倍になっていることがわかります。また、2014年からの9年間で売上高が増加した年は7年あり、唯一減少した2015年は約5%程度の減少です。2022年には売上高が5兆円を超えており、国内でもTOP25に入る売上となっています。
FundaPandaでは①売上の安定性②売上が右肩上がりであることの2点を投資判断の基準にしています。①売上の安定性に関しては、7回の売上増加と1回の減少ですが、減少幅もわずか5%であり、十分安定していると言っていいでしょう。②売上が右肩上がりであることに関しても、2015年から2022年までに売上高が右肩上がりで伸びてきており非常に魅力的な企業です。2014年から2015年で5%の減少がありましたが十分に基準をクリアしていると判断できます。
売上の観点で見ればソフトバンクは十分に投資に値する企業だと判断しています。
コメント:これだけの大企業なのに売上高は順調に成長しているんだね。元々ソフトバンクに対して持っていた商売上手なイメージが数字で裏打ちされた感じです。
EPS
EPSとは、1株あたり純利益のことを指しており、「当期純利益/発行済株式数」という式で表されます。EPSが右肩上がりであれば、それだけでも会社経営としては100点だと言われることもある重要指標です。
※当期純利益とは、企業が1年間をとしてあげた収益から人件費や販管費、税金など全ての費用を差し引いた利益のことです。
ソフトバンクの2014年から2022年のEPSは以下の表のようになっています。
年度 | EPS |
---|---|
2014/03 | 99.96 |
2015/03 | 104.02 |
2016/03 | 97.37 |
2017/03 | 107.53 |
2018/03 | 86.91 |
2019/03 | 96.6 |
2020/03 | 99.27 |
2021/03 | 103.85 |
2022/03 | 110.13 |
ソフトバンクのEPSは2014年と2022年で比較すると約1.10倍に成長しています。ソフトバンクのEPSは6回増加、2回減少となっています。上場して初の決算があった2019年以降は順調にEPSが増加していることがわかります。
FundaPandaでは①EPSが右肩上がりであることを投資判断の基準にしています。過去のデータによれば順調な右肩上がりとは言えないためこの基準は満たしていないと判断します。
※積極的な事業としを行ったことで当期純利益が減少するケースもあるため、投資判断をする際には貸借対照表(BS)を用いてEPS減少の理由を確かめることも重要です。
コメント:売上は順調に拡大していたけどEPSは順調に拡大していた訳ではないんだね。2017年のEPSを超えるのに5年の時間を要したみたい。そうは言っても2022年は過去最高だし、2023年の予想ではさらに増加が見込まれているよ。
営業利益率
営業利益率とは、本業がどれくらい効率的に利益を出しているのか知るための指標であり、「営業利益/売上」という式で示すことができます。
※営業利益とは、売上から売上原価や販管費などを差し引いた金額のことです。
ソフトバンクの2016年から2022年の営業利益率は以下の表のようになっています。
※2013年~2015年の営業利益率のデータが見つかりませんでした。もしソフトバンクの営業利益率がわかる資料をお持ちの方はこっそり教えていただけると嬉しいです。
年度 | 営業利益率 |
---|---|
2016/03 | 18.88 |
2017/03 | 19.48 |
2018/03 | 17.81 |
2019/03 | 17.57 |
2020/03 | 18.75 |
2021/03 | 18.65 |
2022/03 | 17.32 |
ソフトバンクの営業利益率は17%台~19%台で推移していることがわかります。営業利益率17%台~19%台は非常に高水準だと言えます。営業利益の増減に関しては、増加が2回と減少が4回となっており、2016年と2022年を比較しても1.5%程度減少していることがわかります。
FundaPandaでは①営業利益率5%以上②営業利益率が上昇トレンドという2つの判断基準を用いて投資判断を行っています。①営業利益率5%以上は余裕でクリアしています。②上昇トレンドは満たしていない状態です。
②上昇トレンドは満たしていませんが、17%台~19%台という非常に高い水準で安定していることを考えるとこれ以上の改善を求める必要はないのかもしれません。
コメント:ソフトバンクは非常に高い営業利益率を誇る会社ですね。これだけ高い営業利益率を維持するための経営手腕、さすがですよね。
自己資本比率
自己資本比率とは、企業の持つ総資本のうち純資産が占める割合のことを指します。一般的には自己資本比率が高ければ高いほど会社が潰れにくいと考えられています。
例えば総資本100万円の企業の自己資本が100万円であれば、自己資本比率は100%です。総資本100万円の企業の自己資本が50万円、借入金額が50万円の場合は自己資本比率50%です。
ソフトバンクの2014年から2022年の自己資本比率は以下の表のようになっています。
年度 | 自己資本比率 |
---|---|
2014/03 | 48.6 |
2015/03 | 52.2 |
2016/03 | 31.6 |
2017/03 | 32.8 |
2018/03 | 16.3 |
2019/03 | 18.6 |
2020/03 | 10.2 |
2021/03 | 12.6 |
2022/03 | 13.2 |
ソフトバンクの自己資本比率を2013年と2022年で比較すると約0.27倍へ減少しています。2015年には52.2%あった自己資本比率ですが、2016年には倒産しにくいとされる40%の基準を下回っています。さらに2018年には自己資本比率が半減しています。
CFOインタビューによれば2022年3月末の自己資本比率は13.2%と0.6ポイント改善しており、今後も着実に向上させていきたいと考えているとのこと。一足飛びに自己資本比率を改善できない要因としては、高水準の配当を約束していることがあげられていました。
興味のあるかたはぜひリンク先をご覧ください。
【参考】ソフトバンク株式会社 統合報告書2022 Section 1
FundaPandaでは自己資本比率40%以上を投資判断の基準としています。2022年の自己資本比率は13.2%であり、判断基準は満たしていません。
コメント:自己資本比率13.2%はちょっと厳しいですね。2016年2018年と自己資本比率が大きく減少した2年間に何があったのか調べる必要がありそうです。
営業活動CF(営業キャッシュフロー)
営業活動CFとは、本業による収入と支出の差額を指します。投資CFや財務CFを含まないため、本業で利益が出ているのかを確認することができます。
ソフトバンクの2016年から2022年の営業CFは以下の表のようになっています。
※2013年~2015年の営業CFのデータが見つかりませんでした。もしソフトバンクの営業CFがわかる資料をお持ちの方はこっそり教えていただけると嬉しいです。
年度 | 営業CF |
---|---|
2016/03 | 0.77兆 |
2017/03 | 0.89兆 |
2018/03 | 0.73兆 |
2019/03 | 0.97兆 |
2020/03 | 1.25兆 |
2021/03 | 1.34兆 |
2022/03 | 1.22兆 |
2016年から2022年までの6年間で1度も赤字になっていないことがわかります。表には記載していませんが、2008年~2011年の4年間も営業CFは黒字となっています。
2016年と2022年の営業CFを比較すると約1.58倍となっており、ここ6年間でも本業が成長していることがわかります。営業CFの増減は比較的安定しており、2018年を除く5年間で順調な成長を見せています。2018年の減少は約18.0%と大きな減少ではありますが、2019年には減少分以上の増加を見せて当時の過去最高を記録しています。
FundaPandaでは①毎年営業CFが黒字であること②長期的に営業CFの値が増加していることの2点を投資判断の基準としています。①毎年営業CFが黒字であることに加えて、②長期的な営業CFも増加しており、基準は十分にクリアしています。
コメント:過去6年間で営業CFが全て黒字なのはさすがの一言です。また営業CFが減少したのがわずか1回だということもさすがだなと感じました。
現金等
現金等とは、現金や換金性の高い資産をどれだけ持っているのかを表す指標です。一般的には、現金等が前年度と比較して増加していれば、経営状態が良いと判断できると言われています。
ソフトバンクの2013年から2022年の現金等は以下の表のようになっています。
※2013年~2015年の現金等のデータが見つかりませんでした。もしソフトバンクの現金等がわかる資料をお持ちの方はこっそり教えていただけると嬉しいです。
年度 | 現金等 |
---|---|
2016/03 | 0.13兆 |
2017/03 | 0.05兆 |
2018/03 | 0.12兆 |
2019/03 | 0.94兆 |
2020/03 | 1.14兆 |
2021/03 | 1.58兆 |
2022/03 | 1.55兆 |
2022年の現金等保有額は1.55兆円と過去2番目の多さとなっています。前年と比較するとわずかに減少していますが、1兆円を超える巨額の現金を保有しています。ソフトバンクは現金等の保有額で43位にランクインしています。こちらは上場企業2,183社のなかで2%に入ります。2016年と2022年の現金等保有額を比較すると約11.9倍の現金等を保有、2016年から2022年までの6年間で現金等が減少したのは2017年の1度だけであり、右肩上がりで増加しています。
FundaPandaでは現金等が右肩上がりであることを投資判断の基準としています。今回のソフトバンクは増加が5回、減少が1回となっておりほぼ右肩上がりと言えます。
コメント:データが少なく6年分での判断にはなりますが現金等保有額に関しては問題なさそうです。わずか6年で11.9倍もの現金等を保有するのは凄すぎますよね。ざっくり例えると現在の口座残高が100万円の人が6年後には1200万円の口座残高になっているということですもんね。。。
まとめ
FundaPandaでは、①配当利回り ②増配回数・減配回数 ③売上高 ④EPS ⑤営業利益率 ⑥自己資本比率 ⑦営業活動CF ⑧現金等の8つの指標を用いて投資判断を行っています。
今回のソフトバンクは、
- 配当利回り:約5.78%
- 増配回数・減配回数:増配回数2回・減配回数0回
- 売上高:①売上は十分安定しており、②売上も右肩上がりです。
- EPS:EPSはばらつきがあるが、上場以降は右肩上がり
- 営業利益率:5%以上は余裕でクリア、右肩上がりではないが17%台~19%台の高い水準で推移
- 自己資本比率:40%以上の基準は満たさない(13.2%)
- 営業活動CF:毎年黒字、右肩上がりではないものの6年間で見ると大幅な増加
- 現金等:ほぼ右肩上がりで6年間で見ると大幅な増加
という結果になりました。
今回のソフトバンクは、上場してから日が浅いこともあり、データが足りていません。初心者の友人に胸を張ってオススメするためには上場して10年のデータは集めたいというのが本音です。
データが少ないとはいえ、配当利回り5.78%は非常に魅力的な上に売上は安定して増加。営業利益率や営業CFの基準も十分に満たしているためリスクを覚悟で購入するのはありだというのが個人的な見解です。他の銘柄でリスクヘッジをしつつ、PF全体の配当利回りを高めるために購入するのはありでしょう。
EPSにばらつきがあること、自己資本比率が13.2%しかないことを理解した上で、みなさんも目的に合わせてソフトバンク株の購入をぜひ検討してください。